造形で使用する3Dプリンターってどんなもの?(石膏プリンター編)

最近耳にする3Dプリンターというキワードを知っていても、それが具体的にどんなメーカーが作っている、どんな性能の機械であるかまで知っている人はなかなかの3D通です。
今回は弊社がマイホーム模型を造形している3Dプリンターを例に極簡単にご説明させて頂きます。

PROJET 660

by 3D SYSTEMS PROJET 660PRO

マイホーム模型はフルカラーの石膏タイプ3Dプリンターで造形されております。それがこのPROJET 660PROです。
その名前の通りコンシューマ向けの3Dプリンターではなく、企業が導入するプロ仕様の3Dプリンターです。

3Dプリントモデル

by 3D Systems
見た感じ後から着色しているように見えるかもしれませんが、30万色のフルカラープリンターということで色のついた状態でプリントされます。

フルカラー造形としての造形速度は世界最速を謳うこの機械、造形速度は本当に速いです。
積層ピッチは0.1mm(1層0.1mm積み上げていく)
インクはヒューレットパッカード製の2次元プリンター用のインクを使います。
バインダーという接着剤をインクと同時に塗布することによって、立体物の形状が固まり形になっていきます。
下位モデルとの違いはCMYKのK(黒)が使える所、下位モデルの場合はCMYで黒を表現するため、黒がどうしてもグレーっぽくなってしまいます。

PROJET 660PROはZ-PRINTER650の後継機種で、元々はZコーポレーション社の販売機種でした。
Zコーポレーション社が3D SYSTEMS社に買収されて、名前も新たにPROJET 660PROになっています。

ちなみにPROJET 660PROのお値段は900万円+年間保守料数百万円くらい、とても一般人が手を出せるレベルではありません。
プリンターはいつかのパソコンのように日々進化していき、買い時がわかり辛いものです。それは個人だけの話ではなく企業単位で考えても年々進化する3Dプリンターの導入時期は判断に難しいものがありがちです。
そこでプリンターを所有するリスクを負わず、造形は造形業社に外注する業社も少なくはありません。

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3Dプリントしたいけど、3Dプリンターを持つ程使わない、3Dプリントは外注したいというご希望があれば、ご忌憚なく弊社までご相談ください。
石膏フルカラープリントはもちろん、樹脂による3Dプリントも承っております。