仏像台座製作
Buddhist Statue Pedestal Production
【仏像台座製作】
決して自動的に完成するものではない工程の90%はアナログな手作業
3Dプリンターを用いた仏像台座製作と聞いてデータさえ完成すれば簡単に製造できると思う人もいるかもしれませんが、実際のところは全く逆で、データ作成に非常に多くの時間を費やし、3Dプリント後は多くの加工工程が存在します。弊社の職人は設計から製造の最後まで全ての工程を行い、新規で1種類の台座を開発するのにおよそ2~4ヶ月程度の時間を費やします。加工現場では造形品に対する研磨作業を長時間かけて行い、3Dプリンター特性による問題点を極限まで磨き上げ、熟練した塗装技師による表面処理を施します。それ故にデジタル1割手作業9割というほぼアナログによる手作業で作り上げております。
緻密で繊細な装飾のデザインは苦難の連続から生まれた独自の意匠
弊社が3Dプリンターを使って仏像台座を作り始めた2019年当時、3Dプリンターによる仏像台座製作の前例情報が無く日々木製の台座を観察し、そこから3Dプリンターで造形可能な方法で3Dデータ化していきました。デジタルの利点は複製が可能であること、スケール変更が容易であることを活かし、モデリングを進めましたが、仏像台座の装飾のほとんどは、元々弊社が得意とするパラメトリック(寸法を定めて数値制御によって作り上げていく方式)3D-CADでは不得意な寸法の定まらない形状のものが多く、都度3D-CADを使い分け駆使し、最終的にはメインの3D-CAD上に落とし込んで合体させるという荒技を使いつつオリジナルのデータを完成させました。仏像台座は非常に緻密で繊細な装飾が多数施されているため、そのデザインやデータ作成にはこだわりを持って取り組んでおります。
五戒を守り毎日勤行を行いマントラを読誦し瞑想を日課とする職人
台座のデザイン設計&製造を担当する者は、岐阜県の真言密教寺院で修行を行い、得度名を授かった密教行者。日々戒律である五戒を遵守し勤行と瞑想を日課としています。五戒を守っているため、肉魚など魂のあるものは食べず、お酒も飲みません。神仏に納める仕事をするために、まずは自分がそれに値する境地境涯を目指さなけれなならないと思い、不定期に寺院で護摩修行を行い神仏と他者のために祈りを捧げております。そんな神聖な環境においては身の回りに様々な仏具や法具が存在し、古来からの様々な装飾デザインを目にしてきました。そうした伝統的な文化を現代のデジタル3Dデータに落とし込み新たなる台座製作に日々挑戦し続けております。


















製作実績

【 お釈迦様台座 六角形 】
造形時に出る等高線を除去するために職人が手磨きで台座の表面を研磨しております。特に反りの除去には長時間の研磨作業を施し極限まで平面出しを施し、ごまかしのきかない曲面を丁寧に磨き上げました。内部の重量バランスを調整することにより耐震性を持たせ、上部の仏像が揺れないように堅牢な構造にしております。
寸法:幅291.6mm×奥行180.0mm×高さ166.5mm
重量:4.5Kg
価格:270,000円(税別)納期:要お問い合わせ

【 四角台座 】
上記お釈迦様台座六角形を載せるために製作した台座ですが、汎用台座としてもご使用いただけます。前面と側面にきらびやかな装飾を施し、重量物を載せても揺れることがない堅牢な造りになっております。上下フェルトが貼られているため、神聖かつ繊細な像をお祀りするのにも最適な設計になっております。
寸法:幅307.8mm×奥行183.6mm×高さ183.6mm
重量:6.21Kg
価格:270,000円(税別)納期:要お問い合わせ

【 八角水晶台座及び仏像台座 】
水晶の場合は天面に彫り込みが入りますが、仏像台座の場合は平面になります。
サイズは現在2種類、蓮台直径約Φ125mmΦ110mm。台座そのものに重量を持たせることにより水晶が載っても歪まない堅牢な造りに仕上げました。彫り込み及び底面に法輪が浮き出ているデザインになっております。天面が平面なタイプは汎用台座として様々な神仏台座としてお使いいただけます。
寸法(蓮台Φ125mm):幅143.1mm×奥行143.1mm×高さ156.6mm 重量:1.35Kg
寸法(蓮台Φ110mm):幅126.0mm×奥行126.0mm×高さ135.0mm 重量:0.90Kg
価格(蓮台Φ125mm):135,000円(税別)納期:要お問い合わせ
価格(蓮台Φ110mm):126,000円(税別)納期:要お問い合わせ

【 円形水晶台座及び仏像台座 】
大きくくびれるデザインでありながら内部に強靭な芯を入れることにより重量のある水晶が載っても微動だにしない頑丈な構造に仕上げました。上面をフラットに仕上げることにより汎用神仏像台座になり、上面を彫り込むことにより水晶台座になります。サイズは現在2種類、蓮台直径約Φ110mmΦ80mm。見えない下面に転法輪が浮き出るデザインを施しました。サイズオーダーメイド可能。
寸法(蓮台Φ110mm):幅143.1mm×奥行143.1mm×高さ156.6mm 重量:1.17Kg
寸法(蓮台Φ80mm):幅126.0mm×奥行126.0mm×高さ135.0mm 重量:0.45Kg
価格(蓮台Φ110mm):108,000円(税別)納期:要お問い合わせ
価格(蓮台Φ80mm):99,000円(税別)納期:要お問い合わせ

【大型神聖物用台座 】
八角台座を横長にしつつ、入れられる部品を全て導入したデザインになっております。部品点数が多いため、製造に多くの時間を要します。
蓮盤の16枚の葉にそれぞれ梵字を入れ、梅台脚の内部にコアピンを入れることにより、中心の芯部品と共に上部に鎮座する巨大な金属神聖物を支えるのに十分が強度を保持します。蓮台上部の神聖物の受け部品はこの台座のために形状と周りの装飾をイチからデザインいたしました。
寸法:幅275.4mm×奥行153.0mm×高さ169.2mm 重量:4.5Kg
価格:252,000円(税別)納期:要お問い合わせ

【ヴィシュヌ神剣台座 】
三大神であるヴィシュヌ神が特別な力を宿したタイのタマリンドの木から特別に作られた神剣を載せるための台座。作り手である彰法が台座製作を本格的に始めた第1作目。現在の台座は改良を施したバージョン2。バージョン1は熱溶解積層方式3Dプリンターのみで製作していたため、現在ほど細かな装飾の再現性が無かった。バージョン1の売上により光造形機を導入できたため、高精度なバージョン2が完成。
1本置き2本置きの2種類あり。
寸法:幅275.4mm×奥行153.0mm×高さ163.8mm 重量:3.6Kg
価格:ASK(税別)納期:要お問い合わせ

【グレートスピリッツ様台座 】
とある地域の支配するスピリッツ様用に製作した台座。
職人の手仕上げで上面を極限までに磨き上げ平面を出し輝く金色に塗装。五色の畳縁は職人の高度なマスキング塗装で実現し、菱形金メッキ銅板装飾を上面と側面に配置しました。
屋外で使用する台座ですので、自動車塗装でも使われる二液硬化式クリアを幾重にも塗布し耐候性を高めました。内部の芯材に重さをもたせることにより、外で使用しても安定感抜群です。
寸法:幅180.0mm×奥行120.6mm×高さ46.8mm 重量:1.1Kg
価格:ASK(税別)納期:要お問い合わせ ※金屏風は別途になります

【グレートスピリッツ様金屏風 】
上の台座に合わせて製作した金屏風。日本古来から屋内用スピリッツハウスに使用される金属装飾を配し、屋外で使用する屏風であるため、二液硬化式クリアを装飾設置状態の上から塗布し防錆及び耐候性を向上させました。
金色は弊社オリジナル、艶のある黒を縁に塗布することにより擬似的に漆で仕上げたような光沢を出しています。屏風は風を受ける表面積が大きいため裏側に重りを接続し風雨でも飛ばされない構造に仕上げております。
寸法:幅250.2mm×奥行40.5mm×高さ200.7mm 重量:1.1Kg
価格:ASK(税別)納期:要お問い合わせ

【屋外用風防付きローソク立て 蓮弁】
屋外でお供物をお捧げする際に使用するローソク立て。ホヤは洗浄しやすいガラス製。風対策として土台部分だけで0.8kgの重さを持たせ、長めのホヤを使うことによりローソクの炎を風から強力に守ります。
ローソクの受け皿部分には金属製カップが圧入。弊社オリジナルカラーの金色に二液硬化式クリア塗装を複数回塗り重ねて仕上げました。
対応ローソク太さ:φ30mm以下 対応ローソク高さ:150mm以下
寸法:幅107.1mm×奥行107.1mm×高さ264.6mm 重量:0.9Kg
価格:ASK(税別)納期:要お問い合わせ

【屋外用香炉蓋(中型サイズ)】
屋外に設置された香炉の中に雨風が入らないように、人が訪れない夜間等に使用する香炉用の蓋。
本蓋は外径180mm内径155mmの口を持った香炉用に製作。蓋直径は一体造形できる最大サイズである直径193.5mm。
基本的に香炉蓋はオーダーメイド製作であるため、現地での採寸が必須。他にも直径500mmオーバーの香炉蓋製造実績もあり(別途紹介)
香炉に3つの脚があるように、転法輪を3つ配置、縁に雨水が溜まらないように水抜き用の溝も配置。
寸法:幅193.5mm×奥行193.5mm×高さ90.0mm 重量:0.2Kg
価格:ASK(税別)納期:要お問い合わせ
最も神聖な方へ。作品と向き合うこととは。
御本尊様を丹精して作り上げた台座に安置するということは
帰依の心を表す一つの手段ではないでしょうか

作り手
田村 彰法
Tamura Shoubou
養老とタイにて天の扉開き体験 神聖物を授かる
松永修岳大行満大阿闍梨に師事 空海密教塾第16期生として入塾
ヴィシュヌ神剣や神聖物の台座の製作を開始する
不動阿遮羅神一段護摩満行 お釈迦様台座製作プロジェクト開始
入門灌頂の儀を経て得度名(彰法)を授かる
仏陀像台座制作プロジェクトを開始してから二年間という長い月日をかけ、様々な制作段階における作成条件を確立させてきました。初めは失敗の連続で、いくつもの失敗作を生み出しては頭をかかえる日々。暗中模索の毎日で作品と向き合うということは、自分と向き合うことだと改めて感じました。これは最も神聖な方にお使いいただく台座です。今できうる全てを結集した最高の品をお届けいたします。
【製作実績】
釈尊阿遮羅寺院 仏陀像台座
釈尊阿遮羅寺院 阿羅漢台座
釈尊阿遮羅寺院 神聖物台座各種
釈尊阿遮羅寺院 ガネーシャ神仮安置台座
釈尊阿遮羅寺院 仏飯台各種
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