まずは写真の通り、PHENOMを横に倒して背面と底面のパネルを外します。今回はSTANDARD PHENOMですが、PHENOM Lの場合は重量がありますので、必ず作業は2人1組で行うことをオススメします。STANDARD PHENOMの方もそれなりに重量がありますので、可能であれば2人での作業をオススメします。
底面のパネルを外すと、基板やファン、コンバータなどが見えます。LCDからつながっているケーブル(現在使われていないJW31)を基板から抜きます。コネクター部分に黒いテープが貼られているので、それを剥がしてから抜きます。コネクターにはフリップアップ型のロックバーがついているのでバーを開けてから抜きます。コネクターは方向性がありまして、逆向きには入らない構造になっているので、間違えることはありません。
写真(左)LCDまわりのテープを剥がして、LCD本体を取り外すと、UV-LEDが姿を見せます。LEDランプは小さいですが、数多く配置されており、ミラー効果もあって光るとかなりの光量になります。
写真(中)LCD側のコネクター(JW31←現在は新型のJW33を使っています)LCD側と基板側はコネクターの形状が違いますので、さし間違えはありませんし、LCD側にも方向性があるため、逆向きにはささりません。つまりコネクターの接続ミスは起こらないので安心して交換できます。
今回交換したLCDは旧型であるため、ケーブルも旧型のJW33を使用しております。7ヶ月後に再度LCD交換を行いますが、新型LCD+JW33ケーブルを装着しております。
写真(右)旧型LCDはコネクターがフロント側に接続します。フロント側だと、配線の取り回しが悪く逆側に線を持っていく形になるのに対して、新型ははじめから後ろ側にコネクターを接続するので、配線の取り回しが良くLCDを本体に設置しやすくなります。改善されているということですね。
今回交換する旧型LCDの正面と背面です。写真の通りフロント側にコネクターを接続するので、線がUの字型に折れ曲がった状態で基板側へアクセスするので、配線の取り回しが悪いです。新型のLCDはこれが背面接続になって改善されております。
正面背面ともに保護フィルムが貼られております。基本的には剥がして使用するのですが、これまでの経験から、弊社では背面のみ剥がしてフロント側は保護フィルムを貼ったまま使用しております。保護フィルムを貼ることによる造形精度の変化はありません。
LCDを本体に設置した後、光漏れを防止するために、周囲にガーファーステープを貼るのが正解なのですが、交換時になかったため一旦別のテープを貼って、後日ガーファーステープに近いテープを貼りました。
ガーファーステープに近いテープが下記のものです。
https://www.amazon.co.jp/dp/B002P960D0/
新型LCD交換作業もしくはPHENOM LのLCD交換作業は別のブログで紹介したいと思います。基本的に大きさが違うだけでPHENOM Lも交換方法は同じです。
弊社では出張でSTANDARD PHENOMやPHENOM LのLCD交換作業も行いますので、ご希望の方はお気軽に弊社までお問い合わせください。