クルワットナム法具3Dデザイン・プリント・販売

クルワットナム法具3Dデザイン・プリント・販売

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今回の案件は原始仏教法具であるクルワットナム法具です。
クルワットナムの説明についてはGoogleにて検索してみてください。原始仏教では大切な法具となりますが、この法具ですが実は日本では販売されていないのです。これは日本に上座部仏教が伝わっていないことが原因なのですが、詳しいお話をすると長くなるので割愛します。

原始仏教が残る国では、金型で大量生産されたプラスチック製の法具や金属で作られた同様の法具がスーパーなどで普通に売られております。

3D-CADで設計するにあたり、装飾などはSolidWorksで設計すると非効率であるため、装飾はMetasequoiaでデザインしパーツ化、パーツを中間ファイルに変換してSolidWorksに持ってきて合体という手間がかかる手法で行いました。

手間はかかりますが、パラメトリックCADとデザイン系CADを使い分けることによって効率の良いデザインが可能です。

そして3Dプリントは弊社お得意の光造形3Dプリントで行うため、装飾はかなり高精細で緻密な装飾を施しました。

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パーツは全部で3つになります。下器・上器・フタ

最初に上の器に水を入れておいて、下の器に水を移す作法なので、水が漏れないような構造にしておきます。なおかつ表面に施す塗装もクリア仕上げを行って、耐水性を持たせる予定です。

3DプリントはPhenomで行いました。グレーのUVレジンを使用すると外観の傷を発見しやすいので重宝します。

筒状のものを光造形で3Dプリントする際は、圧力逃しを設けないと外観不良になるため、目に見えないところに色々と工夫を施して、3Dプリントデータを作りました。

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さすが光造形ってことで、表面に入れた細かな装飾が全て忠実に再現されております。今回下器に龍や雲の装飾、上器に蓮や梵字、唐草の細かい装飾を入れております。

塗装は、サーフェイサー、ゴールド、クリア捨て吹き、クリア本吹きの4層構造仕上げです。ヌルテカツヤツヤ仕上げです。装飾もきれいに浮かび上がりいい感じです。

さすがにタイで売られている射出成形+メッキ加工のような仕様にはできませんが、法具としては十分な強度と機能があります。

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一番小さなパーツであるフタにも細かな装飾を入れております。

実はこのフタは上器に気持ちよくハマってくっつきます。この絶妙なクリアランスは、塗装による寸法変化も加味して設計されており、弊社で何度かサイズ違いの試作品でテストを行い導き出した絶妙サイズです。

クルワットナム法具は下記の2つのサイトから購入可能です。
前述の通り、日本では販売されていない法具であるため、国内で購入できるのはこの2つのサイトのみになります。
購入サイトではサイズや重さなどの詳細データ、他の写真等も掲載されております。
完全受注生産となりますので、ご注文から10営業日発送となっております。
弊社渾身のデザイン法具、是非ご覧になってみてください。