代表田村は冬期間以外は毎月のように実家のお墓参りをしておりまして、毎回思うのが備え付けの金属製花瓶の中が汚れていること。
花を入れて腐食している原因も有りますが、花を入れていない花瓶も雨水などの影響で内部にカビなどが発生して汚くなっています。毎回専用ブラシで洗浄して綺麗にしていますが、さすがにこのまま放置するのも不潔なので、思い切って3Dプリンターを使って花瓶専用のフタをデザインしてみることにしました。
モデリングはいつもどおりのSolidWorksです。花瓶の口元をノギスで測定してみると、個体差による誤差が大きく全てワンオーダーで作ることに。3Dプリンターの1点ものから作れる有利性が発揮されます。
盗難防止のために苗字を入れてデザイン。フォントも和文フォントを選びお墓チックに仕上げております。
SolidWorks上では仏具チックに真鍮仕上げにしてみましたが
御影石との組み合わせで良い色としては黒が親和性が良かったため黒でプリント。
樹脂充填密度は100%、造形時間は1個1時間弱で完成します。
はまり具合いはちょっとキツメにしてあります。カラスのいたずらで外されないためです。
花瓶は6個あるのですが、お盆やお彼岸などの特別な月以外は中心のメイン花瓶のみ使うことにして、両サイドの4個の花瓶にフタをしました。
実際に取り付けてみましたが、炎天下のお墓に放置すること1ヶ月。PLAの耐熱温度50度では若干の変形が見られ製品としては不合格でしたが、繰り返し使うという耐久性には全く問題なくそのまま使用することにしました。
機会があれば耐熱性の高いABS樹脂で作り直してあげたいところです。