今回の台座に鎮座する存在とは
今回製作する仏像台座は、ムチャから削り出された仏像用の台座です。ムチャとは、天然にあるものが石化し神聖化した物体のことです。私がこれまで拝見してきたムチャの例を挙げると、亀、キウイ、鶏の卵、米などがあります。ムチャの中にはスピリッツなどの神聖な存在が宿っており。丁重にお祀りする必要があります。
ここまで聞くと雑誌ムーのようなオカルト的な感じに聞こえるかもしれませんが、こちらはオカルトではなく全てが本当の話です。
今回お祀りされる仏像のムチャは、タイ国ナコンサワンにあるとある修道院から、採掘された、米のムチャを削り出して製作した仏像になります。そしてこの米のムチャは20億年前の米になり、修道院に行けば誰でも見ることができます。人類の歴史からすると信じられないことかもしれませんが、現在の史実では記録されていない時代にも、人間は存在しておりました。
そして仏像に関して詳しい話をすると長くなりますので、割愛させていただきます。
実際に筆者は2025年5月現在、この修道院に過去3度足を運んで実際に米のムチャを見ています。またこの修道院のFacebookページに出土した時の様子や、ムチャから加工された仏像や剣の写真も掲載されております。

鎮座される仏像の素材、そして、その仏像そのものが、特別な存在であるため、今回は弊社がこれまで製作してきた、仏像台座の中で、フラグシップモデルとも言える台座を作ることを決めました。装飾を含めデザインに数ヶ月、構造設計を経て全体3Dデータが完成いたしました。
弊社の光造形機の最大サイズを基準に、大きさを決めていき、装飾のほとんどはイチからデザインを起こしました。

例えば、敷茄子のデザインは4年間二次元的なデザインでしたが、今回はより三次元的で立体的で芸術的なデザインをモデリングしました。

蓮盤にはこれまで文字のみが掘られておりましたが、文字を囲み込むように、花の装飾を入れました。蓮盤そのものの体積も大きくし、全体から見て、迫力のある台座をデザインしてます。

また柱となる部分も三次元的なデザインをイチから起こし、より有機的なデザインになっています。

上框座、蛤座、二重下框座部分もこれまで最大で3段3種類の装飾だったものを、4段4種類の装飾を配置して、装飾も改良または新規作成でデザインしました。
これまでの八角台座は角にRを設けて丸付けをしておりましたが、今回はあえて丸漬けを行わず、各所にエッジを立てて、ピン角でデザインしてます。
これまで最大サイズの八角台座と比較しても、今回の台座はかなり大きくなっていることがわかります。またこれまでは水晶用の台座であったため、座面には穴がありましたが、今回は座面をフラットにし、蓮の花のデザインを入れています。これは日本の伝統的な仏像台座と同じ形式です。
台座全体のサイズとしては、幅奥行き高さともに全て200mm弱、重さは3キロ強となっております。非常に見た目以上に重厚感がある台座となりました。

そして今回の台座は、台座の下に更に専用四角台座があり、こちらとセットで、台座をご使用いただくと、鎮座する仏像がより高い位置になり、より丁重にお祀りすることが可能になっております。

四角台座に配された装飾も非常に細かい装飾となっており、12枚の装飾板を金メッキの釘で打ち付け、装飾盛りだくさんの台座となっております。

実際にご注文いただいたお客様から、喜びの言葉と写真が届きました。