今回は海外で見たものづくりスペースの紹介です。マレーシア、クアラルンプール市内にある伊勢丹デパートの中にファブリケーションスペースが存在するという情報を。3Dワークスの三谷さんから得たため、行ってみることにしました。
マレーシアでのものづくりイメージが全く無かったため、想像以上のフロアスペースにびっくりしました。結構広いスペースに、展示品や機械設備、作業スペースが設けられておりました。
レーザーカッターで作られたくまとうさぎに出迎えられます。
学生は15%OFFで利用できるみたいです。
熱溶解積層方式3Dプリンターはデルタ型
筐体をレーザーカッターで製作したレコードプレーヤー。デジタルファブリケーションらしい芸術のようにも見えます。
レーザーカッターやUVプリンターで加工されたスマフォケース、これはよく見かけますね。
現地の人は使用するとは思えませんが、完全に観光客向けと思えます。
熱溶解積層方式3Dプリンターで製造されたサンプル
観光客の滞在時間と造形時間の都合が会うのかが謎です。
作業スペースも広くて、展示スペースとの壁がなんともおしゃれです。HP製の大きなプリンターが鎮座しておりました。
レーザーカッターとUVプリンター、サイズも最大級でした。
次に石膏フルカラー3Dプリンターで製作したフィギュアです。全体的に発色が薄く、カラー感があまり感じられません。これはもとから色が薄いのか、紫外線で色が抜けてしまったのかは謎です。
色はともかく、服のシワなど、細かな部分の再現が良いです。3Dスキャンの精度も良いのでしょう。
靴の裏から石膏パウダーを抜いているので、持った感じはとても軽いです。
気になる3Dスキャン設備ですが物凄く大きくてちゃんとしたブースでした。
チラッと中を見てみると、センサーやカメラがいっぱい。これなら一瞬で撮影できるでしょう。利用者が本当に居るのかが謎ですが、これだけの設備を常設できる資本力が凄いですね。
フィギュアサイズは色々あり
15cm:950リンギット
20cm:1450リンギット
25cm:1950リンギット
30cm:2450リンギット
35cm:3250リンギット
1リンギット≒26円
マレーシアでもFABスペースはあるものの、現地の人が利用しているのか、旅行客が利用しているのか、謎ですが、全体的設備は一流でした。
こちらは3Dプリンターで製造したものではありませんが、伊勢丹デパート全体に日本の和の雰囲気をモチーフにした売り場がたくさんありました。その日本の雰囲気は逆に日本では見られないくらい、日本らしい雰囲気だったのが驚きです。
伊勢丹はクアラルンプール市内にいくつかあるのですが、今回の伊勢丹はブキビンタンにあるロットテンというところです。
マレーシアを訪れた際には是非行ってみると良いかもしれません。ブキビンタン周辺の雰囲気とても素敵です。