大抵の物事に当てはまるかとは思いますが、1つ購入するよりもまとめて購入するほうが安くなります。
それは3Dプリントの世界も同じであって、同じ製品であればコピーしてしまえば1個作るより大量に製作したほうが作業効率も良く生産性も上がります。
ゆえに1個あたりの単価を落とすことが可能になってきます。
写真は先日札幌市内の病院様に納品した3Dプリントによる複製品ですが、1個造形するのが例えば5000円だったとしても、6個セットで造形してしまえば1個あたりの価格が3000円程度になることもあります。
3Dプリントも段取りで多くの人件費を奪われます。データの作りこみもそうですが、実際のオペレーションにも多くのノウハウがあり、サポート材の除去作業などを入れると物凄く手間がかかっています。
金型を使った射出成形ほど製品単価が安くなることはありませんが、1個製作するよりも複数個製作した方が圧倒的に安いのです。
先日3Dプリントしたデコ杖ピアスや車いすピアスに関しても同じことが言えます。
特に小さなものだと大量に3Dプリントしないと送料の方が逆に高くなってしまうことも多々あります。
プリントという意味では最近流行りのオンデマンド印刷も、量が多ければ多いほど割引率が高くなり安くなっていきます。
将来的に3Dプリントで量産を考えた場合、試作の1個めが高価でも量産する際には多少は安くなることを覚えておいて頂けると幸いです。