昨年からずっと作ろうと思い続けていた神棚用の八足台(お米、水、塩をのせる台)をSolidWorksで3D設計してみました。
こだわったのは上部の板の厚みです。薄いと安っぽく見えますし、厚すぎるとバランスが悪く無駄に樹脂を消費します。
自慢ポイントは好みの高さの台を作れる所です。ネットの画像検索で八足台を検索してみると、大抵は脚が長く神棚に置いた時にアンバランスなデザインばかりです。そこで今回は低台低重心をコンセプトにしつつ、日本の伝統的な形状を踏襲しつつ、オリジナルの八足台をデザインしてみました。
テクスチャは木目を貼っておりますが、実際は3Dプリンターで造形しますので黒になります。可能であればウッドライク樹脂を使って3Dプリントできれば最高なのですが、まだ木質素材に対応していませんので、今回はPLAブラックを使っての造形になります。
来月導入するatom3Dプリンターが入りましたら木質素材での出力に挑戦してみたいものです。
早速3Dプリント、造形時間は約4.5時間でした。エクストルーダー径φ0.5mm、積層ピッチは0.25mm、充填密度は30%の条件です。
カプトンテープの貼り替え効果もあり、台の表面はツルツルピカピカ!ぱっと見は炭素繊維強化プラスチックですね。
別造形した土台部品を組み込んで完成。色は神具らしからぬですが、漆黒の漆塗りのイメージ(五月人形等)で見て頂ければありかなと思います。
本来は全幅250mmで作りたかったのですが、造形範囲の都合上200mmになりました。分割造形という手法も可能ですが神具という神聖な物を半分に分割するのは縁起が悪いのであえて小さくても一体で3Dプリントしております。
実際に使用しております。横幅が狭いせいで若干窮屈ですが、その分奥行きを広くしたので、全ての物がちゃんと乗ります。
前述しましたように、造形範囲が大きく木質素材を使える3Dプリントしておりますプリンターを導入した暁には作り直しに挑戦してみたいですね。