純正欠品につきサードパーティ製フィラメントを使用してみました

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いつもはムトーエンジニアリング純正3Dプリントフィラメントを使用しているのですが、今回自動車用バンパー補修パーツを製作する緊急案件がございまして、対象の車両がシルバーであったためシルバーのフィラメントが急遽必要になりました。
ムトーエンジニアリング製の3Dプリンターフィラメントにも灰色があるのですが、これが在庫切れの状態で入荷時期がわからず、仕方がなくサードパーティ製の3Dプリンターフィラメントを購入してみました。

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今回購入したフィラメントはeSUN製のプレミアムフィラメントです。通常フィラメントってダンボール箱に入っているのですが、これは違って箱が綺麗でシッカリしたパッケージになっています。ギラギラしたシールも貼ってあるくらいにして、品質も良さそうです。事前に情報をもらっていますが評判は良いフィラメントのようです。

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写真で見ると濃い目に見えますが、実際はもっと薄い色味で、ノズル先端から出てくる感じは白に近く見ます。
純正と同じく線径φ3.0mm、使用温度190-220℃と記載されておりますが、純正品と同じく185℃で3Dプリント(1層目は190℃)

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ボビンの最大径が異なるため、3Dプリンター本体と干渉してしまいボビンが正常に回りません。

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そこでボビンを支えている軸をずらします。写真のネジを緩めれば軸を前後自由に移動できます。

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少しだけクリアランスを取って締め直せば普通に使用することができました。

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純正品フィラメントと同じ条件で3Dプリントしても全く問題がありませんでした。
注意しなければならないのが、全てのサードパーティ製フィラメントが同じようにうまく造形できるかと言うと決してそうではなく、弊社で色々なフィラメントを取り寄せてテストしてみたところ、多くのフィラメントが造形にトラブルを起こし、不良品になってしまうことがありました。不安がある人は無難にメーカー推奨品や純正品フィラメントを使うのが良いと思います。