PriLabさん主催3Dプリンター関係者の交流会にて登壇させて頂きました

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(photo : k.tsumagari)
先月5月27日は「プリラボ主催交流会&懇親会&3Dモデリングのお話」というイベントのプレゼンタイムにて登壇させて頂きました。今回ご招待して頂きましたプリラボさんありがとうございました。

PriLab
http://www.3dprinter-lab.jp/

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(photo : k.tsumagari)
「3D業界と製造業」やデジタルファブリケーション関係のお話は皆さんご存知かと思いましたので、今回は昨今弊社で需要が増えている医療3Dデータに関するお話を30分ほどさせて頂きました。

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(photo : k.tsumagari)
ダイコムデータの説明から3Dデータ化の流れについて、実案件ベースに3Dが医療現場でどのように役立っているかをご理解いただけたかと思います。

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今回のイベントでは参加者用にお酒を含むドリンクや食事が用意されておりますが、これら全て無料、参加料完全無料のイベントなのです。
更に帰り際に参加者全員にノベルティグッズ各種が詰め込まれたプレゼント付きだから驚きです。

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全国各地から3Dに関する有識者が集まり、様々な成功事例や事業紹介、プレゼンテーションを聞けるとなると3D業界関係者なら必ずしも参加するべき交流会ではないかと思います。
ちなみにこの日の登壇者は(以下登壇順)
石井康廣 様(株式会社アイプランニング)
東方秀樹 様(Yoyo-Maker)
塩澤 豊 様(オートデスク株式会社)
橋爪良博 様(有限会社スワニー)
亀田 誠 様(ばーちゃわーるど)
田村彰浩  (株式会社札幌立体データサービス)

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会場には様々な展示品が展示されておりました。

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3Dプリンターで製作されたヨーヨーです。3Dプリンターでヨーヨーを作ると内部の構造などを自由に設計でき完全オリジナルのヨーヨーを気軽に作ることができます。
3Dプリンターでのヨーヨー作りに興味を持つヨーヨープレイヤーは数多く居るようなのですが、実際に3D-CADの壁を超えてオリジナルヨーヨーを製作されたのがYoyo-Makerの東方さんです。
光造形や金属光造形の技術をうまく組み合わせて理想のヨーヨー作りにチャレンジされておりました。

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東方さんのオリジナルヨーヨーは実際に販売もされており、その場で購入することもできます。プラスチック素材やウッドライク素材カラーバリエーションも豊富でした。
3Dプリンターはもはや試作を作る道具ではなく実売できる商品を生み出す付加製造装置と実感します。

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熱溶解積層法式3Dプリンターの展示も。こちらはプリラボさんで所有されているGenkei製atom(左)とMakerBot製Replicator(右)

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Genkei社製デルタ型3DプリンターTrino

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Trinoの持ち主であるささりゅーさんの3D模型!とてもリアルで怖いです(笑)

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今回時間の都合上写真を撮れませんでした、ばーちゃわーるどさんの世界遺産シリーズは昨年のMaker Faire Tokyoでも拝見させて頂きましたが、とても高精細で本当にこれが3Dプリンターで作られているのか?と思ってしまうくらい素晴らしい出来栄えです。
使用している3DプリンターはGenkei社製atom3Dプリンターということで、atomの潜在能力を感じるとともにばーちゃわーるどさんの優れた塗装技術の高さに感動してしまいました。

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この写真は以前ストラタシスジャパンさんのショールームで見たABSライク樹脂で3Dプリントされた樹脂型です。
今回ご登壇された有限会社スワニーさんが開発され「Digital Mold」という商標までも取得されているとのことです。
これら入れ子をモールドベースに組み込み、実際に射出成型で製品を成型しているのだから、恐らく金型職人にとっては信じられない事かと思いますが本当に実現されている技術なのです。
従来金属光造形で金型を作る取り組みはありました(弊社田村も2010年から金属光造形複合加工機を使った金型開発をしていた)しかしそれを光硬化樹脂でやってしまおうなんて誰も発想しなかったでしょう。樹脂型に溶けた樹脂を流し込めば樹脂同士がくっついてしまう!そんな固定概念や先入観を捨て実験してみたのがスワニーの社長である橋爪さん。周りの予想を裏切り見事に射出成型に成功し、多品種小ロット製造の新たなる技術を確立されております。
ちなみに樹脂型の寿命ですが、200ショット前後とのことでした。従来の金属加工よりも圧倒的に速く、そして安くできるこの「Digital Mold」今後も注目しております。

冒頭でも説明しましたPriLabさんのサイトは全国の3Dプリンター関連業者が登録するポータルサイトです。事業者としても登録できますし、3Dプリンターを使用するユーザーとしても登録可能です。もちろんプリンターを持っていなくても3Dに興味がある方なら誰でも登録可能なサイトです。3D関係者は是非チェックしてみてくださいね!