MF-2000を使って大きなものを3Dプリント

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3月にいつもお世話になっている取引先に、ムトーエンジニアリング社製3DプリンターであるMF-2000を納品してきました。
この機種はカタログで見るよりもはるかに大きく、その最大造形サイズはXYZ3軸共に300mmです。

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ちょうど弊社のお客様の3Dプリント案件で外周φ240mm✕高さ210mmという、弊社のMF-1050では造形不可能なサイズの物があり、いつもは外注しているビッグサイズですが、MF-2000があるので早速3Dプリントプリントしてみることにしました。

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写真ではなかなか大きさが伝わらないのですが、100均で売られているバケツくらいの大きさがあります。とにかく大きい!今までの熱溶解積層法式での3Dプリント品最大の大きさです。

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平均肉厚はたったの1mmです。この大きさなのに厚みは1mmでも安定したプリントが可能です。積層ピッチは0.25mm、3Dプリント時間は30時間です。

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今回はサポートを必要とする形状であったため、KISSlicerを使いました。MF-2000のPVAサポート材にはまだまだ課題がありそうなので、今は信頼性の高い同素材でのサポートを採用しております。

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前回のブログで紹介した通り、KISSlicerでサポートを生成すると、綺麗に除去することができます。

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形状的に不安定だったためラフトを付けたため、後からラフトを取り外し、サポート部分を綺麗に仕上げて納品となりました。
表面精度がそれほど必要ない案件であれば、MF-2000を使って大きな物を熱溶解積層法式3Dプリントすることも可能ですので、お気軽にお問い合わせくださいませ。