KISSlicerで生成したサポート材を剥がしてみる

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atom3Dプリンターを導入して以来、手放せなくなったKISSlicerですが、KISSlicerはサポートの生成もとても優秀です。
まずサポートの強度はCoarse、Rough、Medium、Dense、Fine、Ultraの6段階から選択でき、更にサポートが生成される条件として角度指定が可能です。
また、モデル部分とサポート部分の距離も指定することができるため、はがしやすいサポートを生成することができるわけです。もちろん距離を離しすぎるとモデルが垂れてしまいますし、距離を近づけ過ぎるとサポートを剥がしにくくなります。丁度良い設定を見つけるのがカギです。そんな訳でとある依頼部品を3Dプリントする際にどうしてもサポートが必要な部分があったためサポートを付けてみました。

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先端が細い工具でメリメリ除去することができます。この感覚はとても気持ち良いです。
Slic3rが生成するサポートではこうは行かないでしょう。通常の3Dプリンターのサポートは同素材でプリントした場合ほとんどが剥がれません。なのでPVAのような水溶性サポート材フィラメントが存在するのですが、KISSlicerの場合は同素材でも比較的簡単にサポートを外すことが可能です。

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ほらこんなに綺麗に除去できます。

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また別の日に行った3Dプリントでは広範囲にわたってサポートを付けてみました。

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表側から見てみれば下にサポートが付いている程度に見えますが

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裏側から見てみるともはや芸術作品、先日のブログで紹介させて頂きました冷蔵ショーケースの角部品ですが、熱溶解積層法式で3Dプリントした場合の参考部品としてお客様にこのまま納品させて頂きました。
もちろんサポートを除去しようと思えばバリバリ除去することも可能です。
スライサーも上には上があり、シンプリファイ3Dという有料スライサーを使うと更に除去しやすいサポートが生成されるという噂も聞いております。いずれはそちらもテストしてみたいものです。