ぶっちゃけDMMの3Dプリントってどうなの?

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最近ビートたけしのCMで話題のDMM 3Dプリント。その使い勝手についてレビューしてみたいと思います。

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まず個人のアカウントを取得してログインすることから始めます。
アカウントを取得してログインすると、自分のSTLデータ等をアップロードすることができます。

STLデータの場合は単色造形、アクリル樹脂、ナイロン樹脂、ABS樹脂などの造形を行うことができます。
PLY、VRMLなどのカラーデータをアップすれば石膏フルカラー造形も可能です。カラーデータを入稿して単色造形を指定しても単色造形することができます。

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DMMの造形サンプルも販売されておりますので、実際に造形品に触ってみたい人は造形サンプルを取り寄せることをオススメ致します。
(写真は購入した造形サンプル)
525円タイプと2100円タイプがあり、弊社は両方購入しました。

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アップロード後、登録のメールアドレスへアップロード完了のメールが届きます。
この間DMMのサーバー内部では、アップロードされたデータに不備がないかをチェックし、モデルの体積から各造形素材の造形価格を計算します。
データチェックが完了し、問題がなければ、マイ3Dデータのページにアップロードしたモデルが掲載されるとともに、データチェック完了のメールも届きます。
データのチェックは早いものであれば数分、遅いものであれば数時間の時間を要します。
そしてこのチェック完了データは、自分の造形のみならず、造形品として他人へ販売することも可能です。
ここで注意しなければならないのが、データの販売ではないということ、あくまでも3Dプリントした製品を販売するという考え方です。

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クリエーター収入も設定できます。取引手数料がDMM側に徴収されるため、その費用も加味して値段を付けると良いでしょう。
樹脂によって、価格や納期が異なりますので、各樹脂の説明文を熟読してください。

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そしてユーザーとしてのレビューですが、造形品質はとても良いです。石膏タイプの3Dプリンター、光造形機を導入していることもあり、製品の精度はかなり高いです。
造形マテリアルの多さも魅力の一つです。樹脂や石膏のみならず、金属(ゴールド、プラチナ、チタン、シルバー)造形(ロストワックス造形)にも対応しているため、アクセサリーのパーツもオリジナルパーツとして気軽に造形することが可能となっています。

3Dプリント代金の払いは原則前払いでの決済です。支払方法はカード決済とDMMマネー払いが選択できますが、弊社はDMMマネー払いを利用してみました。
DMMマネーは、コンビニ決済で購入可能ですので、最寄りのコンビニで支払います。1000円以上の決済金額については1円単位での決済が可能ですが、1000円未満のDMMマネーは購入することができません。
ショッピングカートに造形したい品物を入れて、計算すると必要なDMMマネーが自動計算されて、その分のDMMマネーを購入できるようになっています。(購入の手続きは2度に別れてしまいます)

DMMマネー購入後に正式な造形注文が完了し、数日後造形が開始される時に、造形開始のお知らせメールが届きます。
更に造形が完了すると、造形完了のお知らせメール、そして発送のメールが届きお手元に商品が届きます。

しかし実際の造形はそう上手くは行きませんでした。
造形注文完了後に、DMMで造形を担当しているスタッフからメールが入り、データに不備があるため造形できません。
「造形をキャンセルさせていただきます」という一方的なキャンセルをつきつけられます。最初のアップロード後のデータ審査で造形OKであったににも関わらずです。
前払いしたDMMマネーはどうなるかというと、自分のアカウントにDMMマネーの残高は戻ってくるものの(戻るのに長い場合1日くらいかかる)一度購入したDMMマネーを再び現金に戻すことは出来ません。
弊社の場合データを修正して事なきを得ましたが、データの修正が出来ない場合はどうだったでしょうか?一度払った現金は元に戻りません。

また別の造形ではサポート材(造形時にモデルを補強する柱のようなもの)を除去できないという理由から、造形をキャンセルされたケースもありました。
問題は、クライアントに何の相談もなしに一方的なキャンセルを突きつける事にあると思います。クライアントに相談してサポート材を除去しなくても良いのであれば、その造形は成立するはずです。今回はまさにそれでした。
後に造形担当者にメールして、同じデータを再アップロードして造形を成功させましたが、この辺をもう少し改良してもらえると、ユーザーは違和感なく3Dデータプリントサービスを利用できると感じました。

3Dプリンターが欲しいけど、初期の設備投資にお金をかけずに気軽に3Dプリントしたいという人には最良のサービスだと思います。
もしDMMの3Dプリントプリントサービスに不安があり、弊社に3Dプリントを代行してほしいという場合は、お気軽にお問い合わせください。
データチェックではじかれたデータの検証及び修正なども行っております。