3Dプリント拳銃について

3Dプリントニュース記事

(Photo by K.Motoyoshi)

先週3Dプリントした銃を所持した疑いで27歳の男性が逮捕されたことを受けて、先日の北海道新聞でも3Dプリンター記事が掲載されておりました。
実は掲載前日に弊社にも取材の依頼があったのですが、あまりにも急過ぎ、大切な地方出張があったため、取材は断っておりました。
今回のニュースは違法性がある悪いニュースではあるものの、3Dプリンターの存在を知ってもらう良いきっかけになったと、プラスで捉えております。
特に北海道は3Dプリンターの認知度が低く、3Dプリンターを導入している企業の数が圧倒的に少ないのが現状です。(3Dプリンターを販売する商社からの情報)

テレビ等のメディアで専門家が違法なデータは3Dプリントできなくするようなシステムが必要とか、新たなる法整備が必要とありますが、日本は3Dプリンターの開発すら出遅れている現状で先行して法整備を行うなどまずありえないことだと感じております。また、システムに関しても違法性のある形か否かを判断するのは、人に目に頼るしか無い難しさがあり、日々増殖していく3Dデータを一々精査しているようなことはできませんし、仮にそれができたとしても3Dプリンターの普及の足かせになるだけに過ぎません。
法整備は確かに必要ですが、3Dプリンターユーザーがいかにモラルを持って3Dプリンターを使うか、いかにそういった風潮を作れるかが今後の課題になると思われます。
今回の事件も容疑者が動画投稿サイトに動画をアップして摘発されているものの、潜在的に3Dプリンターで製作した拳銃を不法に所持している人は数多くいるはずです。
インターネット上の違法動画もそうですが、回りが常に監視し、違法性のあるものが排除される流れはできていますので、法整備も含めてその辺を強化して欲しいところです。