SolidWorksってどんなソフト?

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(VectorWorksでデザインされた例)

3D CADというのは実に様々な物があり、その目的に応じて選ぶのが一般的です。
例えば、建築系のCADであればVectorWorks、自動車業界のデザインだとCATIA、プラスチック製品設計にはSolidWorks、一般的に手が出せる価格帯の万能CADならShadeやRhinoceros、Metasequoiaなどが有名です。
使用する業種が異なることも大きな違いですが、使用目的やモデリング方法にも大きな違いがあります。
まずデザイン系のCAD(VectorWorks、Shadeなど)はレンダリングに特化しているものが多いです。製品をデザインした後に、実際に使用される現場でのシミュレーションを行ったり、使用する場所の様々な条件を与えることによって、画面の中なのにまるで本物のようなリアルさを表現することができます。
一方プロダクト系のCAD(SolidWorksなど)はレンダリングに特化していないものの、正確な数値制御により緻密なモデリングが可能です。特にアセンブリモデリングを得意としており、様々な部品が絡みあう組み立て部品の設計に対しては、動作のチェック、他の部品との干渉チェックなどが可能です。最近のCADソフトにはCAEがオプションで組み込まれていものもあり、材料の機械的強度のテストをパソコン上で行うことも可能です。
またプラスチック製品は、物によって寸法精度が厳しく、特に自動車部品に対しては0.01mmオーダーでの精度を要求されるものもあります。熱収縮する樹脂製品で0.01mmオーダーの精度を出すことは容易なことではありません。しかし精度の高い製品が世に生み出されているのはCADの性能向上による恩恵が大きいと考えられます。

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(SolidWorksでデザインされた例)

本題のSolidWorksについてですが、フランスのダッソー・システムズという会社がリリースしている世界で200万ライセンス売れているプロダクト系CADです。
主な機能としては、ソリッド作成、板金、金型、溶接、サーフェス、CAE、など使用するグレードによっても異なりますが、一般的なプロフェッショナルグレードの内容は以上のものになります。
ロボットとの関節の動きを再現したり、プラントの設計などでも使われていたり、プラスチック製品の設計デザインで使われていたりする、機械系CADです。
このソフトは一般の店頭では販売していなく、商社から買うのが一般的です。(買おうと思えば個人でも購入可能です)商社の例を挙げると、大塚商会、武藤工業といったところです。
SolidWorksは業務用のCADであるため、パソコンも業務用のパソコンでなくてはなりません。具体的に言えばWorkstation等のパソコン必要になってきます。一般的なPCとの違いはHDDの耐久性、CPUの耐久性、SolidWorks社がサポートしているグラフィックスボードを搭載しているなどの違いがあります。
一般的なパソコンにインストールすることも可能ですが、作業中にクラッシュしたり、致命的なバグが発生することが多いです。業務用パソコンは一般的なパソコンと比較して2~3倍の価格帯ですが、導入するメリットは十分あると考えております。

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