製品設計で大切な「抜き勾配」ってなに?

今日はモデリングにおいてとても重要な「抜き勾配」についてのお話をしたいと思います。
「抜き勾配」と一言で言っても全くイメージがわかないと思いますが、この抜き勾配とは、金型からプラスチック製品を取り出す時に取り出しやすくするための重要な傾斜なのです。

抜き勾配解説図

世の中に大量に出回っているプラスチック製品というのは、ほとんど成形という方式で製造されており、成形で必要なのが金型なのです。
図面を見てお分かりの通り、傾斜が無いとプラスチック製品は金型から外れることが出来ません。成形は高温で溶かしたプラスチックを型に流し込み冷却します。冷却されたプラスチックは収縮し金型に抱きつきます。
この力は物凄く、人の力で外せるようなものではありません。そんな無理な負荷を金型にかけてしまうと金型はすぐに寿命を迎えてしまいます。
そこで「抜き勾配」という傾斜を付けることによって、金型からスムーズにプラスチック製品を取り外すことが可能となります。

札幌立体データサービスではこういった抜け勾配を加味した製品設計デザインを得意としております。
今後大量生産したい製品、量産品のモデリングなら弊社にお任せ下さい。
もちろん小ロットで製造する場合の造形相談も受け付けております。
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