ムトーエンジニアリング本社訪問

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11月の東京出張の際にいつも3Dプリンターでお世話になっているムトーエンジニアリングさんの本社へ訪問してきました。

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本社訪問は初めてで、社屋の広さにびっくりです。白を基調とした内装はとても清潔感があり、二次元プロッターでの長い歴史を感じる社内です。

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パーソナル3Dプリンターが並んでいます。
一番左が、3D Touch去年少し使ったことがあり懐かしい家庭用3Dプリンター。CubeXよりも前の機種ではありますが、個人的感想はCubeXよりも遥かに使いやすく細かな造形ができます。
真ん中が、ムトーエンジニアリング製のMF-2000、造形範囲が300✕300✕300mmという大きな造形範囲とデュアルヘッドは魅力的で、レンタル機の2号機として導入を検討していたのですが、実機を見てその大きさに驚きました。
一番右にあるMF-1000でも一般的な家庭のドアを通るのがやっとな大きさでして、MF-2000は購入したとしても一般家庭のドアから搬入することができないと思い、導入を見送ることにしました。ちなみに重さもMF-1000の倍くらいあります。

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MF-2000の内部、MF-1000のヘッドとは違い2個のヘッドが1つにキッチリまとまっています。ドアのロック機構(造形中に開かない)など細かな仕様の違いも見られました。
二色同時造形も大きな魅力ですね。PVA樹脂との同時造形によりオーバーハング形状に対するサポートも可能になってくるでしょう。
2014年12月1日にはメーカー純正の水溶性PVA樹脂が発売開始となりました。

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MFシリーズでの出力サンプルの数々、弊社ももっとサンプル色々造形しなきゃですね!

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ハイエンド機でプリントした造形品の数々はショーケースの中に!

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ProJet660で造形した石膏フルカラー住宅地モデル

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これらもフルカラー石膏3Dプリントですが、みのもんたの造形品は立体画像のような加工が施されておりました。3Dメガネをつけると更に浮かび上がってくるのでしょうね。

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カラーは石膏だけではなく、写真は左側の方が石膏フルカラー、中程にあるカラープリント品はカラープラスチック製の3Dプリント品です。
機種はProJet4500 CMYカラー

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カラーだと石膏って思ってしまうので、そのイメージで持ってみると軽くて驚きます。プラスチックなので当たり前なのですが。

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ProJet5000 アクリル樹脂の3Dプリンターです。

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アクリルで造形されたサンプル

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ProJet5500X マルチマテリアル対応の3Dプリンターということで

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以前のビジネスブログで紹介した通り、柔らかさや色を変化させて造形できる凄い3Dプリンター

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ProJet1200 SLAで小型タイプ、小さなアクセサリーをロストワックスで製作するなら最適ですね。

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ハイエンド機の展示スペースの更に奥には金属光造形の3Dプリンターが。防護服を着ているのは鉄粉が体内に入らないようにです。
実は以前私も日本製の金属光造形複合加工機を使ったことがありまして、片栗粉のような鉄粉の危険性についてはよく理解しております。

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そんな金属光造形3Dプリンターで造形した造形品、タービンブレード部品でしょうか、これは5軸のマシニングセンターか金属光造形じゃなければできません。

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複合加工機ではないので、表面は鋳肌のままです。それにしても細かな造形、3D SYSTEMSのアドレス文字が読めます。

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最後にロビーで面白い機械を発見!
人物の顔をスキャンする装置なのですが、単なるスキャナーではなくて、中に入った複数台のカメラで一瞬で撮影し、

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撮影した顔のデータに予め登録されている体のパーツをはめ込んで、自分のアバター的なものを作ります。
下に表示された値段を見て驚いたのですが、お手頃なお値段なのです。通常の石膏プリント人物フィギュアなら◯万円はしますが、これは数千円。

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納期こそ1ヶ月程度かかり、プリクラのようにその場で!というわけには行きませんが、以前と比較するとフィギュアが買い求めやすくなっていて、いずれはゲームセンターでこういった3Dスキャンを使ったフィギュア作成プリンターが登場するのではないかと思います。
ちなみに機械のお値段は不明でしたが、代理店は募集中とのことです。イベントでレンタルなどすればかなり需要があると思うのですが、レンタルはしていないとのことでした。

ムトーエンジニアリングさんありがとうございました。