神棚を3Dプリンターでカスタマイズ vol.3(屋根パーツ編)

世界初の試みとして今年1月に「世界初!神棚を3Dプリンターでカスタマイズ!」の記事や、「神棚用八足台をデザイン&3Dプリントしてみました」を紹介しましたが、その続編です。

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今回は神殿上に取り付けられたコチラのパーツを改良します。このパーツは高さ違いで合計4本付いているのですが、内2本は天井とのクリアランスが足りなくて取り付けられません。

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そこで天井とのクリアランスを考慮した代替パーツを3Dプリントして取り付けることにしました。サイズを小さくしてモデリング。

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元々のパーツが木製とうことで今回は特別に木質フィラメントで3Dプリントを行います。さすがに白木というわけには行きませんが、極力木の質感を追求します。

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今回取り寄せた木質フィラメントはeSUN製、以前紹介したようにサインスマート社製の木質フィラメントよりも詰まりづらく、色合いも木に近いということで好んで使っています。プリントの条件設定も簡単です。

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2個で1時間程度の3Dプリント時間でした。何度見てもバルサ材チックできれいなフィラメントです。

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元パーツとの比較、色合いは違いますがどちらかというと白木に近い色合いです。この色合の違いをぼやかし統一感あるように見せる一つのテクニックとして同じカスタムパーツを取り付ける手法があります。

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今回はパーツの先端に黒色パーツを取り付けることによって統一感を表現してみました。

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もちろんパーツが相手の部品にはまった時に天井と干渉しないかのシミュレーションチェックも怠ってはいません!

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カスタマイズパーツも3Dプリント。こちらは通常のPLA黒フィラメントを使って3Dプリント。小物パーツなのでプリント時間は短時間。

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いつもならクリアランス設計を行ってシックリはまる状態にしますが、木パーツの個体差が大きすぎて寸法精度が悪いため今回はクリアランス多めにとって木工用ボンドで接着してあります。

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そして無事パーツが取り付けられました!天井とのクリアランスもギリギリで取付にはかなり苦労しましたが、カスタマイズパーツも周りの黒いパーツに溶け込み全く違和感がありません。
一味違ったオリジナルの神殿がまたこうして少しずつモディファイされていきます。まだまだ3Dプリンターを使ってカスタマイズしたい点は数多いので別の機会にご報告できればと思います。