CAEによる分析も行っております

製品を設計する上で必ず考慮しなければならないのが、製品の強度です。
いくら良いデザインの製品をモデリングしても、簡単に壊れてしまっては、製品としての価値はありません。
デザイナーは常に製品の強度、重量バランス、製造コストを意識してデザインしなければならないのです。

特に人の命を預かる乗り物や、医療分野で使用される器具など、製造者の責任はとても重く、設計は細心の注意で行われております。
札幌立体データサービスでは、単なる製品設計のみならず、CAE(Computer Aided Engineering)を使ったシュミレーション分析サービスも行っております。

CAEとは、製品を製造する前の検討段階にパソコン上で製品の強度や品質などを評価するツールです。
従来実物を用いて行っていた破壊試験などを全てコンピューター上で行い、時間と手間と材料コストを削減する便利なアイテムです。
先日モデリングした液晶ディスプレーのジョイント部品を例に実際の解析画面を紹介します。

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解析対象の部品です。
まず、固定する面を指定します。(緑色の部分)
次に力を加える面を指定して、力の量も指定します。(紫色の部分)
今回は3N(ニュートン)≒0.3Kgf
材料も指定し、材料データの中には製品の強度を示す数値データなどが入っております。
材料はABS樹脂を指定しております。

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応力の分布を色で示したものです。
角の弱い部分に応力が集中している事がヴィジュアルでわかります。

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こちらは変位量を色で表したものです。
変位(元の位置よりどれくらい移動しているか)量が多い所が赤色になっています。

このような解析結果を見ることによって設計者及びデザイナーは、製品の肉厚を変更したり、製品の材料を変更したり、検討することが可能となってきます。
コンピューター上の数値ではなかなか信じて頂けないこともあるかと思いますが、この解析の精度は高く、ほぼリアルな解析結果を得られると言っても過言ではないくらいの高精度です。
ちなみに応力や変位の計算だけではなく、その製品を作る際に発生する二酸化炭素の量、製造コストの計算、物体内部を流れる流体解析、などを行うことも可能です。

モデリングに様々な付加価値を付けてお客様にデータを納品
札幌立体データサービスでは常にお客様の立場に立った製品設計を心がけております。