3Dプリンター到着MF-1050開梱作業

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報告が1週間ほど遅れましたが2014年9月10日、株式会社札幌立体データサービスに3Dプリンターが届きました。
以前のビジネスブログでも書きましたように機種はムトーエンジニアリングのMF-1050というコンシューマ向けの3Dプリンターで、弊社のレンタル機がこれになります。
重さはとても軽いという印象、これまで使用してきたCubeXは必ず2人で持たないと運べない重さでしたが、MF-1050は一人でも持ち運べる軽さです。(メーカーは2人で運ぶことを推奨)

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ダンボールのトップを開けると、セットアップチュートリアルが入っており、これを見ながらの開梱となります。
ちなみに取扱説明書はインターネットでユーザー登録をしないとダウンロード(PDF)できないような仕組みになっております。

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本体が見えます。中央のアルミフレーム使って持ち上げます。

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ビニールに包まれております。外観はプラスチックの板とホームセンターでも買えるようなアルミフレームからできており、設計知識と3D-CADさえあればだれでも作れるんじゃないかと思わせるような構造です。

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正面から
フロントは観音開きのドアになっていて、昔のテレビ台を思わせる懐かしいマグネットタイプドアになっております。
3Dプリンターは新しくてもデザインが25年前って感じですね。

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ドアがあるから庫内は密閉されているわけではなく、底面はオープンで、上面は半分だけオープンしております。
とはいえCubeXと比較すると庫内の保温率は高く、造形中の温度はとても安定しております。

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3Dプリンターの同梱品は、フィラメント(PLA White Φ3.0mm)、フィラメント固定器具、工具、ACアダプター、USBケーブル等です。
その他にソフトウェアとして、3D-CADであるShade3Dと、Sunny3Dも付属されております。

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ヘッドを上から見た状態です。まだフィラメントを通していませんのでスッキリしております。

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MF-1050のテーブルとモーター間の動力伝達はベルトが採用されており、安定感を感じます。
特にZ軸はフレームが左右にあり、駆動するギアが2本あるので、CubeXよりも遥かに安定した上下運動を行うことができます。

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ヘッドの上のフィラメント搬送部分、ベアリング組み込んだブラケットで、搬送ローラーにテンションをかけてフィラメントを搬送する仕組みなのですが、この部分で後日トラブルが発生します。
それは別のブログにて紹介させて頂きます。現在は弊社の改善修理で問題なく動作するようになっております。

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出荷時に軸を固定している冶具、これがXY軸にそれぞれ付いているのですが、実は3Dプリンターで造形された造形品だから面白いです。

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もしかしたら出荷時の造形テストはこの冶具を3Dプリントしているのかもしれませんね。

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付属のフィラメントを入れてみました。構造は簡単ですのですぐにセットすることができます。

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試しに弊社で販売している「壺形箸置き」を造形してみました。
CubeXと違いテーブルにノリを塗る必要がないためすぐに造形を開始できますし、テーブル自体にヒーターが入っているため、テーブルと樹脂のくっつきと、熱応力による反りの問題が皆無となります。

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左がMF-1050で造形した壺形箸置き、右がCubeXで造形した壺形箸置き
積層ピッチは同じ0.25mm、樹脂は色こそ違えど同じPLA樹脂です。
箸置きの重さをはかってみると、CubeX製が9g、MF-1050製が7gと2gの差がでました。
原因はCubeXが薄肉造形できないという点があげられると思います。以前CubeXで薄肉実験を行ってみましたが、0.5mmの肉厚のモデルも1.5mm程度の肉厚で造形されてしまうことがわかりました。
つまり本来の壺型箸置きは7gで、たまたまCubeXの都合で9gになっていたと推察できます。
質量的には9gくらいがちょうど良かったかもしれませんので後日壺形箸置きのモデルを改良することにします。